ドット柄の刺繍を…

チュールを円くカット…

その数300枚！

気が遠くなりました…

今度はそれをワンピースに手付けで

一枚一枚刺繍していきます.

刺繍は結構地味な作業.

これを続けられる人でないと勤まりません…

そこにプラス感覚が必要.

日差しが入る刺繍のアトリエでは

時折眠気が襲うことも…

でも納期が迫っているのでほとんどそんなことはないか.

いつも緊張しながらの作業です.

それにしてもこのドット柄のワンピース

綺麗にグラデーションになっていて

とても綺麗です.

ビーズやスパンコールなどは付いていない

一見地味に思えるワンピースですが

そんなことはありません、

手の込んだとても素敵なドレスです.

その奥では別の作業のアトリエ内…

あっちでも、こっちでも納品迫る慌ただしいアトリエです…

 

それぞれの作品に顔が生まれます

同じ様に刺繍をしてますが

なぜかそれぞれの作品の顔が違って見えます.
 

同じ位置

同じ素材

同じ方向

全てが同じなのに

それぞれの作品の顔が違って見えます.

面白いもんですね…

今回もそんな作品.

5着作れば5着分の顔が生まれます.

チュールに

お花や

ビーズ

スワロフスキー

などなど華やかに刺繍していきます.

１点１点手作業のため時間がかかりますが

コツコツと刺繍していきます.

でもコーヒーを飲みながらコツコツとゆっくり刺繍はできません.

実際に現場は戦場です！？

これもオートクチュール刺繍のアトリエならではの光景ですね…

同じに刺繍することの難しさ…

 

貝のビーズをつけました

仕上がりはもっと沢山刺繍されておりますが

ごく一部の画像です

前回の「chitchat」から大きく変わりました…

いつものように

終わるかな…と不安を抱えつつ刺繍してます.

でもやっぱり終わりそうです.

朝早くから

夜遅くまで

ひたすら刺繍枠に向かっての作業.

ようやく終わった！と思ったら

アトリエの電話が鳴り響く.

スケジュールを見ると…

師走も休みが無いかも

どれだけ刺繍をしているんだか…

 

ほぐし柄のレース調を刺繍

わざとイレギュラーに…
 

やり過ぎもダメです.

少な過ぎもダメです.
 

求められるそのニュアンスを引き出さなければなりません…

もちろんこれが難しい.

自分ではこれくらいかな…

と思っていても相手は…

いやもう少し…

となる事がしばしば.

今回は？１stサンプルでＯＫでした.
 

DMCの刺繍糸は土台となり

これからこの上にビーズや天然素材が付いてきます.

この布地は “ 綿麻 ” かな？

とても繊細で肌触りも良く素敵な布地です.

そうです、

既に来年の夏用に…って事です.

来週の１st納期までに間に合わせなければ…

ビーズやスパンコールのような煌びやかさだけではないオートクチュール刺繍です

 

色が少し黄色くて…

シルバーラインのビーズ.

ロットや保存期間によって色が酸化して黄色くなったりします.

ましてや断面はガラスの性質上仕方なく

黄色く見えることも…

お客様がもっと明るいシルバーをお求めで

探す事１週間！

ありました…

見た目ではほとんど分からないほどの色.

では、どうやって識別するか…

それは簡単です.

外で見る事です.

Lemmikkoでは正確な色の確認は外でします.

（シュチュエーションにもより変わります）

屋内で見る色と

屋外とでは全く違います.

更に言えば太陽の光か

曇り空かでも…

それにしてもお客様の拘りにお答えできて良かったです…

これも正にオートクチュールな刺繍です…

最後の一言「ここならできると思ったわ…」に安堵しました