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2013/02/28 – lesson – レッスンで使っている刺繍の糸にもこだわりがあります。

 “colorbucket”で販売もしているこの糸.

よく質問されます…. 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この糸は何が違うの?と….

大まかに言えばロウ引きされているか、いないかです.

ロウ引きされている糸は、リュネビル刺繍(※1)をするのに最適な糸だと思い

レンミッコのレッスンでは7年前(※2)からずっと使い続けております.

【※1-裏からビーズやスパンコールなどを付ける際に限る】

※2-余談ですが、おかげさまでレッスンを開始してから7年目になります】 

 

では、なぜロウ引きが最適かというと、

それは、糸の“撚り戻り”で生じる“糸割れ(※3)”が原因による引っかかりを防ぐためと、

ビーズやスパンコールの“締め付け(※4)”を目的としております.

※3-糸の撚り(より)が逆方向に回りその撚りが無くなることで、糸が2本、あるいは3本に分かれてしまうこと】

※4-ロウ引きされている糸には張りがあるのが特徴で、チェーンステッチでビーズなどを付ける際に糸が

その形を記憶し素材を締め付けてくれます=木枠から布を外してもビーズなどの素材が遊ばないという事です.

革靴やバッグを縫うときに使われたり、靴紐にも使われています.】

 

素材を上手に使い分けることも、刺繍するうえでは大切なことかもしれません.

リュネビル刺繍でビーズを付けるときはその用途を考え、

レンミッコではこの糸をオススメし、使っていただいてます.

 

(☟下図は金糸バージョン.こちらはロウ引きされていません)

 

 

 

ではマントゥーズ法による刺繍やラインストーンなどの素材を縫い付ける時は何を使うかというと、

それはDMC(※5)の糸です.

【※5-この糸にはロウ引き加工がされていないので、柔らかい表情のある刺繍ができます】

 

 

 

 

この糸は過去にもchitchatで紹介したことがある糸ですが、

素材そのものの糸の素晴らしさを見せる刺繍もよし、

副資材を縫い止めるための糸として使うもよし、

一石二鳥的な用途のある糸です.

 

素材を使い分け、それを伝えるのもレンミッコの仕事と思っています.

レンミッコのレッスンではこれら、素材の“うんちく”もお教えしておりますので、

疑問に感じたら何なりとご質問下さいね.

 

もちろん“colorbucket”でもお教えいたしますので、

その際は、スタッフまでお気軽にお尋ね下さい.

 

 

 

ちなみに一番上の画像の糸は…

フランスの一流ブランド、エルメスの製品を縫うために製造された糸です.

※今は使われているかは…

それから…

中国人と思われるマークがありますが、

これは製造開始された当時、オリエンタル文化が流行していたからだそうです.

デザインに、オリエンタル要素をプラスすると、売れたんだとか.

むかし、中国で作られたとか、中国の方がオーナーだったとか

そういった意味ではなく、ただのデザインだそうです….

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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